アラフォーのヘッポコピーライターが自らの失敗談で綴る、自戒と猛省の広告コラム


父のビデオデッキ

僕がまだ小学生だったある日のこと。
「すごいビデオが出たぞ」と、父が一台のビデオデッキを買ってきました。何がそんなにすごいのか尋ねると、このビデオには「CMカット機能」がついているんだと興奮気味に教えてくれました。読んで字のごとく、番組を録画するとき自動的にCMをカットしてくれる機能です。
それはとても便利なもので、特に映画を観るとき重宝しました。いちいち早送りボタンを押していたのが嘘のように(大抵行き過ぎて巻き戻さなければならなかった)、リモコンを一度も触ることなく2時間映画に集中できたのですから。


ビデオデッキ

しかしその機能はすぐにすべてのビデオから姿を消しました。風の噂によると、メーカーの社長が自社のCMもカットされてしまうことに気づいたからだとか。考えてみれば当たり前の話。でもCMを邪魔だと感じるのはとても自然なことだと思います。皆さんも録画した番組を見ていてCMになると、反射的にリモコンの「30秒スキップ」ボタンを連打しているのではないでしょうか?少し裏の事情をお話しすると、私たちが普段TV(除NHK)を無料で見られるのは、スポンサーがCMの放映料を払ってくれているからです。
つまり面白い番組を見せてあげるから、ウチのCMも見てくださいね、ということ。放送局やスポンサーにとってTVとは、番組ではなくCMを見てもらうための機械だと言えるかもしれません。


でもそんなこと視聴者にはまったく関係のない話。
基本的にCMは今でも邪魔者のままです。TV離れや新聞離れが顕著になり、CMに限らず広告はますます冬の時代を迎えています。その一方で、世の中の話題をさらう「ヒット広告」が存在しているのもまた事実。リアルタイムで目にしなくてもTwitterなどで広がって、YouTubeで検索したり、企業のキャンペーンサイトで見たりする。面白い広告は映画や音楽などと同列の、良質のエンターテインメントとして人々から愛される存在になることもできるのです。


では、嫌われてスキップされる広告と、誰かにシェアしたり、「お気に入り」に登録したくなる広告は一体どこが違うのでしょうか。せっかく生まれたのに、誰からも顧みられず世を去っていく広告をこれ以上増やさないために。
これからこのコラムで、僕自身の体験談(主に失敗談)を元に皆さんと一緒に考えていこうと思います。今しばらくお付き合いよろしくお願いします。


※本コラムの内容は全て個人的な発言であり、所属する組織や団体とは一切関係ありません。むしろ早く関係して発言できる身分になりたいものです。


プロフィール

佐藤理人(さとうみちひと)
電通 第4CRP局 コピーライター。
マーケティング、営業を経て、2006年より現職。
東京コピーライターズクラブ会員。
受賞歴:TCC新人賞、ACC銅賞など。

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