いいわけダイエット一刀両断


第2回:食事は作業

ではダイエットを始めましょう。男性は体脂肪率18%、女性なら23%が目標です。成功するには覚悟が必要です。具体的に絶対にやり通すことを決めてゆきましょう。


カロリー摂取のルール

食事

(1) 食事から作業へ
1日のカロリー摂取量を意識して下さい。飲料、食品の大半はパッケージにカロリーが書いてあります。それに目を通す癖をつけましょう。家庭での食事やレストランなどでは食べた物の凡そのカロリーをスマホでチェックすれば簡単です。一月も続ければ感覚的にわかるようになりますよ。アプリなどを使って厳密に行う必要は全くありません。大雑把でよいのです。
"食べる"という欲求行動を"カロリー摂取"という作業へ意識を変えてゆくことが目的になります。平素日常の食事は全て“作業”へ感覚をシフトさせて下さい。例えるならクルマの給油と同じ感覚ですね。その感覚に至らなければ、あなたは美味しいものや食べたいものを常に我慢する欲求と戦い続けることになります。もちろん友人や大切な人との食事の場はおおいに楽しんでください。しかしそれは毎日のことではありませんね。日常生活の食事についてのみ、口に入るものは全てカロリー摂取の作業です。その量をザックリ把握出来る能力を身につけて行くこと、それが成功への第一歩なのです。
エネルギー早わかり―いつも食べる量のエネルギーがひと目でわかる (FOOD&COOKING DATA)

(2) 1日の目安を決める
仮にあなたが、
・40歳、男性
・身長170センチ
・体重73キロ
・体脂肪率25%
・基礎代謝(生命活動維持の為のエネルギー代謝) 1600キロカロリー
・1日の生活エネルギー量(基礎代謝×1.43) 2400キロカロリー
※身体活動状況によって係数が異なります。

だとしたら、筋肉量などの個人差もありますが、体脂肪率18%にする為には、凡そ10〜12キロの脂肪を落とさなければなりません。
体内に蓄積されている脂肪1グラムで9キロカロリーのエネルギーとされています。1キロあたり9,000キロカロリーですからこの場合は90,000〜108,000キロカロリーを一定期間で摂取カロリー以上に消費すればダイエット完了です。いつも思うのですが、ダイエットってややこしい理屈ではなく、基本は本当にたったこれだけの単純な作業なのです。上記の例の場合、1日平均2,000キロカロリーに抑えるだけで、

削減カロリー総量90,000㎉ ÷(標準生活エネルギー量2,400㎉ ― ダイエット期間の摂取カロリー2,000㎉)=225

225日後には目標達成してしまいます。なんと10キロもの体脂肪が、生活必須エネルギーに対して毎日400キロカロリーの削減で7.5ヶ月後には消えて無くなるのことになります。この時、毎日やる!と思いつめないことが大切。飲み会、接待、BBQなど必要に応じて美味しいものをお腹いっぱい食べても構いません。その際は、前後の日常で取り返すとしてOKです。厳密にやるのではなくそういう意識で問題ありません。
常にシンプルに、摂取カロリーの平均値がダイエットの設定カロリー以下になる様に気をつけるだけです。日頃の努力でカロリーのマイナス貯金が溜まったら、どこかでドカ喰いしてもあなたの自由。作業と楽しい食事のメリハリをつけて、ストレスが溜まりすぎないようにしましょう。


言い訳

ここで、私のお客様の言い訳をご紹介します。

◎秋は食べ物が美味しくてつい食べちゃうんです。
獣と同じですね。冬眠でもするつもりですか?人がダイエットに臨むのは、知性と理性、それに目的意識があるからです。

◎付き合いのラーメンが断れないのです。
付き合う必要のない食事を大きく制限すればよいだけですね。嫌なら断る、のどちらかです。

◎食べる事が唯一の楽しみなのです。
1日あたりのカロリー削減目標値=摂取カロリー量-生活(消費)カロリー量
このように、摂取(食べる分)以上にカロリー消費すれば問題ありません。方法は何でもOKです。たとえばセックスなら男性は30分で100キロカロリー程度の消費とあります。先ほど例をあげた体系の男性なら、削減目標マイナス400キロカロリーですから、3,000キロカロリードカ食いした日は、10回セックスすれば問題ありませんね。パートナーのダイエットにもなりますから一石二鳥です。


年齢とともにダイエットと食事はいっそう密接な事項になります。それだけにお伝えしたい事柄はキリがありませんが、そもそもそれが失敗の元。あなたが今、ダイエットに悩んでいるのは欲求に負け、ついつい食べてしまったり怠けてしまったりする際の“言い訳”に使える知識を詰め込みすぎたからなのかもしれませんよ。全てのダイエット本はこの際断捨離しちゃいましょう。代わりに一つずつ確実な方法を身につけ実行してゆく決意を持って下さい。ただし、優しいことからではありません。
食事意識の切り替えはとても困難な自分との戦いです。それができないから「食べながらやせる!」などという、詐欺にも等しい自分に優しい選択に散財したあげく、失敗を繰り返すのです。あなたのダイエット成功の為にも、避けては通れないことを一つずつこなしていきましょう。


※本件コラムはダイエットに成功したい方に向け、成功を促しそこに近づくまでの心持ちを支える為に、筆者の実体験と指導経験に基づき表現しています。したがって各機関及び専門家、個人の開示情報・意見を否定するものではありません。


ホエイ鈴木
鈴木修一
REBOL (レボル) 代表取締役 兼トレーニング責任者

ダイエットは「人生をより明るく輝かせるための手段」という持論の下、これまで300人以上のダイエット成功させる。

「スタイルだけでなく、自信やモチベーションも高まり、仕事や家族・友人関係、恋も含め全てにプラスになる事が本当の成功」とカラダだけでなくライフスタイルへの良い影響こそが真のダイエット成功と主張し、多くの経営者やモデルなどの個人トレーナーとして活躍中。