「医者の言うことは聞いておけ」by Dr.ホッピー


デング熱、感染しても多くて80%は無症状?

以前から見逃され続けているハズ。デング熱。

冬の風物詩のノロウイルスの流行の時と同じじゃのぅ。「下痢、腹痛、嘔吐、発熱が症状でぇ…」って報道するからノロって4つ揃うものと誤解して、そうでなければ放置。その挙句は感染拡大(No.17を復習してくれたまえ)。同じノリでデング報道。発熱、頭痛、関節痛、腹痛、嘔吐、点状出血などなど。あのさ、腹痛・嘔吐とか点状出血がない発熱・頭痛のヒトは「オラはデングじゃねぇ」とリアクションしてしまうわな。それにさ、点状出血って一般人にわかるか? “むこうずね”あたりにできやすい小さな赤いテンテン、って言わなきゃフツーのひとにゃわかんねーぞ!


Dr.ホッピー

まあ、そんなことはどうでもいいわい。事実として一言。デング熱も感染しても多くて数10%は無症状らしいってこと。つまり、「症状なし、もいっぱいいるよ」ってのがデングウイルス感染症、ということなんです。たとえ症状が出ても軽いもので終わってしまう場合も決して珍しくないワケで、マスメディア沙汰になっている発病者は明らかに感染者の“氷山のしかもかなり小さい一角”なんじゃ。

しかも発症しても診察するオイラ達がデング熱の臨床像をを知らん。症状は二峰性の発熱、発疹ナドナドって知っています。では、二峰性ってどんな風に熱が出るの?発疹ってはしか(麻疹)様って言ったって麻疹を診たことがない医者がすでにいるんだから、病気を知っていても目の前の患者さんにデングか?って疑いをかけることすら困難。しかも固定観念で患者さんを診ている。国内での感染はない感染症である、と。

「◎○さーん、ドーゾー」「どうしました?」「キツイ風邪引きました」「どんな症状すか〜?」「39℃に行っちゃいました。頭痛!体もあっちこっちが痛いっす。目の奥も痛いっす」「目の奥が痛い? 東南アジアあたりに旅行していません?」「国内ですら行けません。」「ズビバセン」(内心)デングではなさそうだな…。「では、イワユル夏カゼでしょう、というコトで熱さましお出ししますね」「ウィ〜っす、アザ〜っす」。

オイラが診た高熱と目の奥が痛いパターン。実際、3年くらいの間に4〜5人いたんだワ。ひょっとすると彼らはデング熱だったかもしれない。デングを少しは知っていても、国内での感染はないとの固定観念でオイラは見逃したていたかもしれないってなコトだ。


1回目は大丈夫、2回目は危険!

さてデング熱。特効薬はない。しかし自然に治る。しかも数10%の不顕性感染(感染しても症状が出ないこと)なんだから無症状のままウイルスは排除されている。だからほとんどの医者は今回の報道に「どうして感染者何人と騒ぐの?」と思っている。


しかし稀に重症化する。デング熱ウイルスには4つの型があり、一度感染するとその型のウイルスに関しては終生免疫(抗体が生涯にわたって消えないので、次に同じウイルスに感染しても発症しない。おたふく…いや、流行性耳下腺炎と同じ)を獲得できる(同時に短期間で効果が消失してしまうが一時的に他の型にも免疫もできる)。つまり理論的には、デング熱に4回まで感染発症することがある。

ただ問題はそこではなく、他の型の感染時に“デング出血熱”へ移行し易いという危険がある点だ。デング出血熱の致死率は3〜6%。インフルエンザの致死率より圧倒的に高い。つまり、再感染時には「風邪ですね」なんて言っていられないのじゃ。現在の国内感染者はⅠ型のウイルスのようだが、将来、他のウイルスが持ち込まれたときが怖い、というわけだ。

だから、医者の見逃しや不顕性感染の実態を把握するために、とりあえず、人口密集地での居住者の血中抗体価を調べてみるべきと思う。いつⅠ型以外のウイルスの流行がきて、多くの重症者や死亡者を出さないためにも。

しかし、このデング熱騒動で言いたいことが一つある。

一番最初にデング熱?と疑いをかけた先生をしっかりとメディアで取り上げてほしい。偶然にも過去にデング熱患者を診察したことがあったのだそうだが、どういった症状・所見でピクッときたのか医者でなくとも知りたいと思いませんか?

なにせオイラは「国内での感染はない」という固定観念で多くの見逃しをしたであろうヤブ医者なんだから!


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