株式会社グレヒス
代表取締役社長 川井忠史氏
今回のゲストは、転職支援、人材紹介大手から独立して会社を設立し、様々な手法で事業を伸ばしてきた経営者にインタビューしました。
新卒で、まずはベンチャー企業に入社しました(確か当時の従業員は二桁の社員数だったと記憶してます)。
その時は、本当に普通の給料だったので、お金はありませんでした。
5年くらいでその会社を辞めたときには、数千人くらいの規模になっていまして、会社も上場しました。
実は、給料の手取りは生活の必要最低限だけ残して残りは会社の株を給料で買っていたのです。上場すると言っていたのと、上場するかどうかは自分たちのがんばりだと思っていました。
なぜか、上場しなかったらとは当時考えなかったですね(笑)
上場したおかげで株が数十倍になり、資産価値が増えました。
学生時代に、20代で1千万円稼げるようになろうと思ったのですが、普通に上場企業に就職しても20代では無理ですよね?
だから、やりたいことができ、きちんと稼げる仕事につこうと考えました。
実際、辞めるときには給料は7〜800万円くらいまで上昇していましたが、何より新規上場したのも大きかったですね。そこまでギリギリの生活を送ってきたのも報われました。
もらった給料の総額と、株の資産を足して、働いた年数で割ると1年あたり1千万円以上の計算になるので、学生時代の思いは結果として、実現していたわけです。
独立したのは28歳の時です。
やりきった思いがあったのと、企業が成長するのに、良い手法がないかなと思いそれをコンサルティングや研修事業としてみたいという思いと、新規事業をしてみたいと考えがあり、社内で立ち上げようとして評価はされたのですが、すぐには他の状況もあり、難しそうだったので、それなら自分でやろうと思い、起業しました。
まず、資本金1000万円で会社を作ったのですが、なんだかんだと余り深く考えずに行動した結果、3ヶ月くらいで600万円ほど使ってしまっていて、その間の売上げは0でした。さすがに焦りましたね。
そこで、本格的に営業をしたんです。
基本的には企業研修です。
丁度、人材・研修業界が不景気に突入していて、かなり、市場が厳しかったのですが会社を作るときに相談した人たちに「売上げがなく、何か仕事がありませんか?」と直球で聞きました(笑)
元々が人材紹介をする会社で営業をやっていたので、当然の流れとして「人材確保やってよ。」という依頼につながって。
たまたま、友人が人材を集める「ジョブエンジン」というサイトを立ち上げていて、それを手伝っていたので、僕はそこに集まった人を求人している会社に紹介するという流れが自然にできたんです。
高給の人材の紹介がけっこう決まったこともあって、すぐ手数料で1千万円くらいの収入になりました。
でも、途中が苦しくて(笑)
現金が足らない事もあったので、取引先の会社には、「お金が足らないので、手数料を早めに下さい」という無茶なお願いをしたりしました。
このお願いが、割りと簡単にOKしてもらって、先に払ってくれるところもあり、なんとか現金不足は免れました。本当に感謝しています。
次回へ続く...
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