新車が一年で一番販売される時期のひとつが、決算期の3月ですね。この4月は、その恩恵で納車された新車に乗る方も多い時期。なんだかんだ言っても、新しい愛車が来るってのはワクワクするし、楽しい!!
が、
そんな楽しみの裏で企業側の事情ってやつで、消費者にとっては、嬉しくない事実が存在するのを知る人は少ない。今回はそんな新車の嬉しくない裏側とその対応策を特集します。
私のようにカーコーティング店をやっていると、残念ながらけっこうな確率で目にする事例です。新車といえば、新品です。我々は無意識に、例えば家電商品のように工場出荷時に箱に入れられ、完全梱包されたモノをイメージしますね。でも、クルマのように大きいモノではなかなかそういかないのが現状なんです。
まず、工場出荷後の輸送ですが、基本的には積載車や船に載せて移動するのですが、そこに載せるまでの間は人が乗って運転します。
・船着場での新車の移動の運転(これが大量に載せるのでかなり広範囲を運転します)
・積載車に載せたり、積載車から降ろしたり
・各地のディーラーに着くと、そこの駐車場に新車を移動したり
基本的にこれらの間は人が運転するので、もちろん当てたり、こすったりなども発生します。
そこで、擦ったりした新車は、板金塗装されて、何食わぬ顔で納車されちゃうわけです。
家電商品の、外箱が少し傷付いただけでアウトレットになっちゃうという品質管理には「そこまではしなくても良いんじゃない?」と思うこともありますが、新車では商品そのものに傷が付いてもその事実は購入者には告げられず、人知れず納車されてしまうのです。
どうしてこれが発覚するかというと
1.ディーラーのコーティングでは満足できず、私たちのようなコーティング専門店に持ち込まれた際に、塗装を見るプロが見ることで発覚したり、 2.数年後に買取専門店などに持ち込んだ際に発覚したり 3.板金塗装のレベルが低すぎて、自分で洗車したときに違和感を見つけたりなどで発覚します。
板金塗装の職人を一流にするには養成に時間がかなりかかるため、そこを手抜きして板金塗装のレベルが落ちたところも増えているように最近は感じます。
過去の記事で、再塗装の見分け方を特集しているのでそれを参考にあなたの愛車を再点検してみてくださいね。
ちなみに、そのためにはワックスなどで表面を艶出ししてごまかしていると見分けにくいので、カーシャンプーでしっかり大きな埃などを洗い流し、脱脂洗浄剤で一度ワックスなどを落としてからじっくり見るのが基本ですよ(^^)
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丁寧に洗うことで、塗装面をじっくり観察するタイミングもできますし、何より何も見つからなくて綺麗になった愛車なら気分がよくなりますしね★
次回は、「【実例その2】 新車が洗車傷でくすんでる(T_T)」
■コンテンツ協力
洗車とコーティング剤の活用方法のダントツ情報サイト|カーピカネット
カーコーティング施工店が開発した洗車方法などを解説したカーピカネットでは、さまざまな洗車術やカーコーティング術を細かく解説しています。