ヤッホー、Dr.ホッピーはノリノリのフルスロットルでこれからも続くぞ。さっそくじゃが、ノロウイルスの回復から4日目で大丈夫という学会の論文にモノ申してやるっ!
Q.ノロウイルスの二次感染が心配です。出社していいタイミングは治ってから何日後ですか?
最近、感心したことがある。 大手ファミリーレストランのガストやカップヌードルで有名な日清食品は従業員がノロウイルスに感染した際に、その検査費をすべて会社が負担し、ウイルスがなくなるまで検査を徹底しているという話を聞いたのだ。 ノロウイルスの検査費というのは保険適応“外”なので、自己負担で1万円くらいである。加えて、検査結果に1〜2日を要す。 一方、症状は最初の24時間がつらいが比較的速やかに、だいたい1日くらいで症状の軽快もしくは改善がみられる。 つまり、多くの場合では症状が治った段階で再診して「ノロウイルスでしたね」と、事後報告となってしまう。 そのため検査をする人は少ない。 しかし消費者への二次感染を防ぐため、これらの企業は多額の検査費を会社負担にしてリスク管理をしている。 な、関心するのはオイラだけでないはず。
少しおさらいするが、ノロウイルスは感染から発症まで1〜2日の潜伏期間がある。 発症後は嘔吐やゲリピーが続くが、ゲリなしで嘔吐だけの症状もあるので注意が必要だ。 さて今回の問題はここからである。 治ったと判断できる状態、すなわち消化器症状がまったくなくなった状態でも、1カ月もノロウイルスが排泄され続けていたという報告がある。 オイラんとこでも前出のガストの店員さんは下痢がおさまって普通のンコに戻ってからもウイルスが検出されなくなるまでに10日かかった。
このような事実を知っていただいた上で恐ろしいコトがある。
大学病院などの医療機関ではほとんど「院内感染予防委員会」なる機構がある。 その病院の従事者がノロウイルスに感染した場合、出勤許可までのマニュアルが定められている。 多くは論文に従って消化器症状消失後3日間は出勤停止としているが、4日目からは出勤OKとなっているようだ。 しかし、たとえ論文に3日以内でノロウイルスの排泄消失が99%なくなる、と結論されても100人に1人はキャリアー(運び屋)するのであって、集団で入院生活をし、さらに免疫力が低下している患者さんが多くいる病院という特殊な環境で、100%の院内感染を防ぐためには、ノロがいなくなったという確実な判定が必要なんじゃないかと思う。 読者もそう思うじゃろ? 大学病院でガストや日清食品と同じ対応ができないんじゃろうか…。
あ、質問のアンサーをすっかり忘れていた。 一般企業にお勤めの方であれば、大事を持って症状が治まってから4日目からの出勤で十分だろう。 ただし周囲には「オラぁ、ノロってたんよ」と伝え、手洗いの徹底、ドアノブや便座などの公共で使う物をきっちり消毒せよ。 消毒する際はキッチンハイターやブリーチなどが有効である。 アルコール消毒はノロウイルスには効かねえから注意が必要だ。
っつーわけで、こんな感じでDr.ホッピーはこれからも続くで〜〜。