みなさん、熱燗が恋しくなる季節になりましたよ。
翡翠銀杏の焼き塩で一杯、熱々の鍋の出汁取り昆布を刻んでポン酢生姜で一杯、世知辛くとも酒は益々美味くなる素敵なシーズンです。時にはしっかり飲み過ぎて、翌日の仕事を台無しにするのもまた良し、そのくらいに酒とは真剣に付き合うべし、そうしみじみ思うウキウキ月間到来。心なしか上野新橋界隈のオヤジ殿の顔もいつも以上にハツラツとしておって非常に好もしいですな。
しかーし、反面おいらたちのココロを曇らせる厄介なシーズンの到来でもある。なんといってもインフルエンザじゃよ。ということで、みなさんインフルエンザ予防接種受けてますか?今年のワクチンを簡単に説明しておくぞ。
平成27年秋冬のインフルエンザワクチンは4価ワクチンというものになる。
今シーズンから3価(A型2種類・B型1種類)から、B型株が1種類追加されて、4価(A型2種類・B型2種類)になり、抗原が増量されたんじゃな。2009年に流行した「新型インフルエンザ」と呼ばれたブタインフルエンザ(H1N1)も組み込まれている。対応しているワクチンの内容を整理すると、
1. いわゆる新型ブタインフル
2. 季節性A型(いわゆるA香港型)
3. 季節性B型
4. 季節性B型
以上のインフルエンザに有効となっている。
14歳以上の読者諸君は一発打っておけば、およそ2週間後から3〜4か月間はバリヤ発動じゃ。因みに自治体からの補助金や、会社で加入している健康保険によっても様々な補助があるようなので一度確認されるとよいじゃろう。ただし、有効率はせいぜい20〜30%と心得るべし。重症化のリスクを軽減する事がそもそもの目的なので、予防接種したからといって過信せず、手洗いに励んで下され。改めて書いておくが、インフルエンザの予防は何よりも手洗いなんじゃ。加えてしっかり睡眠を取ること。No35をもう一度見てくだされ。
ところで、毎年決まってこの時期からインフルエンザは流行るのだが、何故だかお分かりか?理由は空気の乾燥じゃ。湿度と気温の低下がインフルエンザウィルスの活動を活発にする。乾燥が咳の飛沫拡散をよりされやすくし、「低温乾燥」「咳の発症」「他人への感染リスクを考えないバカばかり」という三段構えで感染の拡大を幇助しているのじゃな。
残念ながら毎年電車で見かけるのじゃが、マスクもせず咳き込む輩は一向に減ることがない。中には吊革とスマホで両手を塞いだ状態で咳き込む大バカ者を目にする事すらある。あのなぁ、アンタのやっていることはテロリストと同じなのよ。子供がかかれば重症化して死亡する事すらある感染症、言ってみればそのウィルスを未必の故意でばら撒く細菌テロじゃろ。
加えてNo39でも書いたが、咳は他にもヤバイ病気のサイン。ことに結核は毎年2万人が感染し、2000人が命を未だ落とし続けている。隔離された電車やバス内でマスクもなしに咳込むバカを、警察は何故逮捕せんのじゃ?
んじゃ、ワクチン打ったらその日は酒を休んで次の日から美味い酒をアッチッチでお楽しみくだされ。