アベクロの「アベ」は安倍晋三首相、「クロ」は黒田東彦総裁のことや。日本の景気を回復させるべく取り組んでいる偉い人達や。
安倍首相の作戦は「成長戦略三本の矢」
黒田総裁のそれは「異次元金融緩和」
二人はこの作戦で日本経済を再建するつもりでいるんやで。
詳しいことはわからんでも「成長戦略三本の矢」「異次元金融緩和」という二つのキーワードはなんとなく響きがよくてかっこもええやんか。日本人ならゾクゾクせえへんか?そんな風に感じられたらその作戦はバッチグー、パンチもグーや。
チチンプイプイ♪といっしょで呪文と一緒。昨年12月16日の自民党圧勝の衆議院選挙直前の日経平均株価は9,737円、それが2013年1月末には11,138円までみごとに上昇した。
そしてここからが神憑ってた。黒田総裁が就任した翌日には12,635円になり、4月4日ついに「異次元金融緩和」を唱えた、すると株価の上昇基調がいっそう鮮明となって5月23日には15,942円まで爆謄した。
ホンマすごかったよな。
まさにアベクロは“ネ申”。
株を買ってた人は笑いが止まらんかったわけや。ところが5月23日を最後に日経平均が急反落しはじめる。驚いたことに高値をつけた5月23日は結局過去10番目の下げ幅になった。その後もマーケットは波乱含みがつづいている。
こうなると対策は何をしとんのじゃ!とブーブー言うてる奴がふえてくる。正に今やね。
ものすごい勢いで株価が上昇したということは、多くの投資家が株を買ったこちゅうことや。
ということでハイ注目!本題やで。
株を買った投資家は必ず、どこかのタイミングでその株を売らなあかん。
↓
売らへんと利益は確定せえへん。
↓
なら、みんなが売る時(←つまり株価が下がる時)より先に売りたい。
↓
せやけど「もっと上がるかもしれへんやないか」「いや上がってほしい…」もうギリギリまでもっとこか。
↓
欲の皮の表面張力いっぱいでもう溢れちゃう、だめぇ…。
そこが5月23日近辺な。
そこで誰かが売り始める(つまり売られ始める)と一気にどばぁ〜んと溢れだして売られたんや。(今ここな)
アベクロにごちゃごちゃ言い始めとる奴らに言っときたいのは、すべて投資家のあたりまえで自然な行動を反映しとるだけやないか。あがったもんは売らんことには儲からへんのや、だから絶対にどっかで決済されて下がるわな。
にもかかわらず、上がった株価を下がらんようにせい!とか、上がり続けさせろ!っちゅうのはどアホのいうことや。大体な、投資をお上になんとかしてもうらおうなんて甘い考えのところには幸運は来ないんや。
とはいえ、スッキリせえへんこともあったのは確か、それだけは言っとこうか。実は今回のマーケットの波乱の根源はアメリカにある。2008年秋のリーマンショック以降、アメリカはほぼずっと「金融緩和」を続けてるんや。そのおかげもあってアメリカの株は過去最高値近辺にある。
ということで…今年中にも金融緩和を止めるかもしれんっちゅう観測が出てるんや。考えてみたら迷惑な話や。リーマンショックもアメリカの話、それに対処する金融緩和もアメリカの話。そして金融緩和を止めるのもアメリカの話。アメリカ、アメリカ、アメリカや!そんなもんに日本まで振り回されることには正直、疑問を感じてしまうわな、そう思わへんか?
日本は「成長戦略三本の矢」と「異次元金融緩和」でこれからハッピーになるはずなんや。
ニッポンの足を引っ張るんやないっ!
聞いてんのかオバマ!
バーナンキ(米FRB議長/日本の日銀に相当する機関)おまえもじゃっ!
「ほう!?でもアメリカは金融緩和を続けて株価がずっと上昇したんか。日本が本気で金融緩和を始めたのは最近、なら日本の株はもしかして…」
まぁ、こういう考えもあるにはある。
(アカン、どえらい大事なこと書いてしもた。つもりなんやがな。。。)