「医者の言うことは聞いておけ」by Dr.ホッピー


大変だ〜!インフルエンザが流行り出したど〜!

さ〜て、来たぞ! マスコミの「インフルエンザが流行っています」「予防に務めてください」そして、「インフルで何人死亡」。毎年恒例。オイラの指南も毎年恒例。インフルエンザ感染症の全体像を正しく報道しない間は吠え続けますので、読者には、オイラの発する真実を拡散してくれたら幸いじゃ。

まず、過去の記事No.20No.21を読んでくれたまえ。時間がなくって読み切れないヒトにはオイラが日常診療でイラついているポイントをまとめて…。


Dr.ホッピー


1.インフルエンザは基本的に自然に治る病気。従来の季節性インフルエンザで命を落としていた多くは高齢者。2009年の新型インフルエンザでは若年者の死亡が多かったと言われているが総死亡率は季節性より低く、日本では0.00016%。だから熱が出たからすぐ薬を!ってあたふたするな。

2.然るに他国では保険制度事情もあり、自然に治るのをじっと待つ人が多い。御存じタミフルは世界総生産の1/3を日本で消費。

3.検査のタイミングを計らせてくれ。TVCMに誤った健康概念を教育されちまっているから、ゾクゾクするゥ〜、節々が〜で「はい、それは風邪です、引き始めです」と認識しちまっているンで、「いつから熱ですか?」に対しゾクゾクしたのは昼からで、「熱、測ったの?」「いいえ」となる。受診時36度台。あのな、熱っぽいのと熱があるってのは医学的に全く違うんだよ!いいかげんにしろ!TVCM!お前ら医療の邪魔をしてるんだよ!

4.オラ、インフルに罹ったか?と思ったらマスクして来い! 待合室のアンタの隣で待つジイさんバアさん子供にうつしてもいいのか? 普通のマスクではインフルエンザの感染を受けることには予防効果はないが、他人にうつことへは予防できる。鼻水をかんだらアルコール消毒か、なければ手洗い。しかも蛇口のハンドルに水かけてキュしなさい。インフルエンザの検査を思い出せ。鼻の穴に綿棒を突っ込んでグリグリと…。つまり、鼻水はウイルスウジャウジャなんじゃ。人にうつさないことを考えろ!自分が逆の立場だったらどう思う?

5.常に手洗い。あっちこっち触った手で目をこすったり鼻ホジホジしたりしないこと!

6.解熱後もウイルスの排泄は続いている。1週間は感染予防のためにマスクと鼻水注意!

さらに知りたい方は過去記事を読んでくれたまえ。酒匂常男先生の本も参考になりマス。

商売、商売。