営業 Gさん(24歳)
40代前半の叩き上げ課長のもとで働いています。仕事の出来る人ではあるのですが、そのやり方は独裁政治そのものなのです。彼の指示は絶対で、別のやり方をしようものなら有無を言わさず激怒されます。また、些細なケアレスミスでもボールペンや書類が飛んできて、時にはチームのメンバーから外されることすらあるほどです。
これは課長なりのマネジメントスタイルなのでしょうが、下で働いている人間はたまったものではありません。精神的に参ってしまっている同僚もいて、彼は課長が近くにいると常にビクビクしています。また、部下の個性を殺してしまうことで、私たちは自主性や創造性を発揮できていないようにも思います。
こんな上司のもとで働いていていいのでしょうか? また、私たちはこの上司にどう対処していけばいいのでしょうか? かつてテレビ番組でスパルタ教育をされていた竹原さんのご意見を伺いたいです。
下の人間を束ねるのは骨が折れるんじゃ。お前が失敗こいたら責任をとるのはお前じゃなくて、上の人間じゃろ? だったら黙って従っとけや。部下にガッツリ指示したり、キツく叱ったりするのは大変じゃと思うぞ。裏返してみりゃ、自分自身が完璧でなきゃいけんからな。厳しくすればするほど、上司のほうもシンドいはずじゃ。
いい加減な上司なら、部下にテキトーな指示しといて、それで部下がヘタうったら部下のせいにするじゃろう。部下のミスにもいちいち叱ったりせんわな。キツく叱れば自分がうっとうしがられるからの。本気で叱るには、叱る側にも相当なストレスがかかるんじゃ。部下への愛がなければできん。
つまり、お前の上司は責任感と愛情にあふれた素晴らしい課長じゃということ。ありがたい独裁なんじゃ。
(原則として氏名等の個人情報は公開しませんので、ご安心ください)
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