祖父の代から半世紀続く鰻屋を経営することになりました。15年間サラリーマンでしたが、今年、先代の父から私が店を引き継ぎました。しかし、ここ最近の原料の高騰に加え、デフレの波に飲まれる中、売上げも利益も右肩下がりです。
新たに、麺類やどんぶりのメニューを追加し、夜の営業時間も延長しバータイムを開始するなどの経営努力をしています。しかし、売上げはさほど増えず、日々の運転資金を確保するため、宅配に新規参入しようかと考えていましたが、先日、銀行の担当者から内定をもらっていた融資を断られ、計画が頓挫しました。銀行の勝手さにはつくづく腹が立ちます。現在は、秘伝のタレのネット通販への参入を計画していますが、ノウハウが流出してしまうことを心配しています。かつて飲食店を経営していた竹原さんにおうかがいしたいのですが、経営を改善するには何が必要でしょうか。
どこの鰻屋も、今はしんどいじゃろう。安い外国産の鰻に泣く泣く切り替えながら、どうにかワザで補って、細々とでも味を守ろうと必死になっとる老舗もある。それこそが鰻屋の本分であり、生き残る道だからじゃ。
で、おまえはどうじゃ。半世紀も続いた店なら味も技術もしっかりしとるはずじゃが、おまえの話はまったくそこに触れとらん。どうせ、鰻一匹さばけんのじゃろ。銀行が手のひらを返すのも当たり前じゃ。一度は融資が決まったのも、先人が作ってきた伝統があればこそ。その武器を捨て、包丁を握ろうともせず、バータイムだの宅配だのとポリシーのかけらもないアイデアを垂れ流すだけのアホ息子に、金なんか出せるか。
おまえの力では、再建はムリじゃ。優秀なブレーンを見つけて、札束かき集めてでも教えを乞え。できんのなら、サラリーマンに戻れや。親父さんは悲しむかもしれんが、せっかくの店をつぶすよりマシじゃ。
(原則として氏名等の個人情報は公開しませんので、ご安心ください)
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