- 第8回:脳との戦い、自分トレーニング
前回からのTDL(ディズニーランド)対策として、いよいよ筋トレを行います。対象はここ数年運動から遠ざかり、すっかりなまってしまったと自覚のあるパパさん及びその予備軍の皆さんです。
ちなみに、自宅で腕立て伏せなど筋トレをやったことのある方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。昨今の筋トレブームでネットや雑誌を見ればウンザリするくらい筋トレ情報だらけですね。栄養学も含め、その気になれば1から10まで、いやそれどころか、何が本当かわからない!情報選択の段階で音をあげたくなるほど氾濫しています。
そしてやっとの思いでコレという情報にたどり着き、いざ始めてみたのは良いけれど、大半の方が挫折してしまうのはなぜでしょう。
大きく分けて理由は二つあります。
(1) 間違った体の動かし方をしている。手本や知識通りに体を動かすことが出来ない。→小学生のマット運動はどうでしたか?正しく手本通りにできない子の方が多かったのではありませんか。運動、身体のコントロールは思った以上に難しく、特に筋トレは運動の正確性を外すと全く意味が変わってしまい求める効果に到達しません。腕立て伏せ1つとってもほとんどの方が間違った運動を繰り返しているのです。
(2) トレーニングを行うと、脳が「今の筋力じゃこれ以上無理だからもうやめようよ!」と、一定のタイミングでサインを発信します。そのタイミングで運動をストップしてしまう人の筋肉は、発達することがありません。→あなたの筋肉を管理しているのは脳です。もっている道具(筋肉)の性能に合わせて、使用状況(負荷)に対応できないと判断すれば、これ以上酷使したら壊れてしまうからSTOPしよう!と命令するのが脳の役目です。にもかかわらず、脳を無視して道具(筋肉)を酷使してあげることが筋トレの基本。
脳を無視した無茶な刺激を定期的に筋肉へ与え続けると、これはヤバい!なんとかしないと命に関わるかも…と錯覚を起こし、これまでの限界を超えた不可に対応できるよう道具(筋肉)を改良し始めます。そうしてこれまで以上の負荷に耐えうる筋肉へと進化を遂げることになります。
例えば、毎日鉄棒や家の梁などにぶら下がっているだけでも、もう無理、限界…手を放そうよ、という脳の命令を5秒10秒と無視して頑張り続けると、脳は落ちたらなんかヤバイんちゃう?と錯覚し、落ちない為の筋力強化が成され、負荷に適応した肉体へと進化できるのです。
以上のように、「間違った運動を既存の筋力でできる範囲で努力」するという、やった感のみの残念な筋トレもどきが全国いたるところで繰り広げられているのでしょう。逆にそこさえ間違わなければ筋肉なんてついて当たりまえ。
あのライザップの自信満々なCMなんて、我々プロに言わせれば「沢山食べて寝てばっかりいたら2カ月で10キロ太りました。」と裏返して言うのと同じで、そりゃ当然だろって程度の話なのです。
前置きはこのくらいにして、皆さんに一人でやっていただくことは、•スクワット
•肘立て腕上げ下げの2つ。
正確に行いやすく、怪我をしにくい効果的な運動を2つ厳選致しました。この二つをできるだけ毎日、少なくとも週3回は行いましょう。そうすれば二ヶ月で、誰もが見違えるTDL対策マッスルがあなたのボディに宿ります。
- スクワットのやり方
今回はオーソドックスなフォームです。動画で説明していますのでご覧ください。
■運動の手順
・脚を肩幅より少し広くとって立つ。・つま先が少し外側を向くようにして、かかとに重心を置く。
・腹筋にしっかり力を入れて胸を張り、骨盤を前傾(でっちり)させる。
・目線を少し上に保ち、椅子に座るようにお尻を落としていきます。
・5秒で降ろし、5秒で上げる、くらいのペースを意識します。
関節などに痛みを感じたりする場合は、誤ったフォームである可能性が高いので、・下を向いて、背中が丸まらない
・つま先加重にならない
・膝の向きがつま先に対して、内側を向かないといった点に注意して、正しいフォームを心がけてください。
20回程度で、もう無理という脳の叫びが聞こえて来る人もいるかと思いますが、嘘をつけ!と、脳に逆らいながらもう一回頑張ります。ほ〜ら、できた。必ず出来るはずです。あとはこの繰り返しです。すると脳が絶叫にも似た悲鳴をあげるはず。この絶叫、悲鳴、悶絶を感じられるようになってください。全てはこれにかかっています。うまく脳の絶叫を感じられたら、形はどうあれもう一回やる努力をして下さい。崩れてもオーケー、そこで終了です。
回数は10回も100回でも関係ありません。みなさんの筋肉改造工事を脳に発令させる為の儀式です。コツは脳の絶叫からのあと一回、なんだか大変なことになってるんじゃないのか?急いで強化しないとヤバイ!と錯覚させてやりましょう。
- 肘立て腕上げ下げのやり方
体幹を鍛える両肘爪先支点の姿勢とり、左右交互に肘立てから腕立て、腕立てから肘立てへと戻す動作を繰り返します。この時、体幹の筋力で身体を上下左右ブレないよう気を付けます。
■運動の手順
•肩幅に開いた両肘から前腕を地面につき、両爪先で身体を支える。頭は上、身体と足はピンと伸ばし、お尻をやや上に持ち上げる姿勢がスタートの姿勢。•リズミカルに、①右腕→②左腕と腕を立て、③右腕→④左腕と下ろし元の姿勢へ。次は⑤左腕→⑥右腕と逆の順番で上げ、⑦左腕⑧右腕と下げる。これで1セット。
8カウントで1セット、1秒1カウントのイメージです。運動のコツは頭とお尻を下げないこと。身体がブレたりよじれないようお腹にしっかりと力を入れ、体幹を使って動作を繰り返します。
あとはスクワット同じです。腕、体幹、腹筋、背筋、それぞれへの大工事命令を下せるかどうかはあなた次第。脳との戦いです。頻度を上げてエマージェンシーのサイレンを鳴らしてやりましょう。それが出来れば見る見る身体は変化します。
ちなみに、自分1人で脳に打ち勝てない人のためにパーソナルトレーニングジムのレボルががあるのです。私の仕事は、より効率的かつ安全に皆さんの求めるボディへ変身出来るよう脳へ錯覚を起こし、また、日々の生活に必要なモチベーションを支えて行きます。
あなたが脳に打ち勝てなかったその時は、一度相談にいらしてくださいね。
鈴木修一
REBOL (レボル) 代表取締役 兼トレーニング責任者
ダイエットは「人生をより明るく輝かせるための手段」という持論の下、これまで300人以上のダイエット成功させる。
「スタイルだけでなく、自信やモチベーションも高まり、仕事や家族・友人関係、恋も含め全てにプラスになる事が本当の成功」とカラダだけでなくライフスタイルへの良い影響こそが真のダイエット成功と主張し、多くの経営者やモデルなどの個人トレーナーとして活躍中。
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