- マスクをしていてもインフルに罹っちまうのはどうして?
今シーズン(も)、しっかりマスクしていてもインフルに罹っちまったり、そんな人が近くにいるアナタ、ド~シテ?と思いませんか? そろそろ「マスクって効かねーじゃん」と思い知るべきではありませんか? そして「どこからうつっちまうんじゃ~?」と真剣に考えてみませんか? 実は真剣に考えられちゃうと儲からなくなるから企業と国は国民を無知にし続けているんだ! オイラは一般ピーポの味方! 久しぶりに吠えさせていただきます。
- マスクはインフルエンザの盾になりません
一般的なサージカルマスクには「ウィルス飛沫・花粉99%以上カット」などと書いてある。これは3μmぐらいの粒子を95%以上除去しますよ、ということなので30~40μmのスギ花粉は防ぐことができる。しかしインフルエンザウィルスのサイズは0.08~0.12μm。もはやマスク自体に予防効果は皆無。マスク内の湿度がインフルエンザウイルスを不活化させるとか言っているが、じゃあ、なんでインフルに罹るんだ?
- うがいは?
気道粘膜に付着したインフルエンザウイルスは20分くらいで細胞内に侵入してくると言われている。すなわち「外から帰ったら先ずうがい」ってのは帰宅20分以内前までの付着に対してのみ有効。しかも洗浄可能範囲はせいぜい気道の1割にも満たず、さらにイソジンの予防効果は否定されている。症状が出ているときのうがいなんざも愚の骨頂そのもの。だってさ、細胞内にウイルスが入ってしまって、痛いだの熱が出たなどの症状を持つんだからさ、その外っ側を洗ったってナ~ンにもならんのは小学生だって理解できるぜ!
ということで、“マスク”だの“うがい”だのは予防法にはならないわけ。以前、冬場にマスクをしているのはマイケルジャクソンくらいデ~スと米国人の患者さんからジョークを言われた。“くしゃみ”による呼気の到達距離は約1メートルなのだから実はインフルエンザの人と同室にいてもそれだけでは感染しない、という科学的事実を認めて、飛沫感染のリスクはむしろ低い、と理解しているのだ。“マスク”だの“うがい”だのを予防法として信奉している日本人…ノーベル医学賞の国はこの程度ですか?
- じゃあ、どういう感染経路なのか?
インフルエンザの検査は鼻の穴ン中に綿棒突っ込まれて「ンガッ」だろ。「陽性デス」って言われたってことは鼻水にウイルスがいたということじゃろ? つまり鼻水が感染源ということ。
アナタの鼻水がオフィス中に拡散していく様子は、30年くらい前のNHKの番組で紹介され、そのショッキングな映像がきっかけでオイラは接触感染に注目した。体外に出たインフルエンザウイルスは生存に最も適した環境を与えてやると24時間くらいは感染性を持ち続ける可能性があるということも調べた。しかるに15年以上も前から「予防は手洗い」と言い続け、酒匂常男というペンネームでの本の第一章の4に書いています。ちなみに本は電子書籍となってお安く御購読できます。
さて、気が付いていましたか? 今シーズンから“インフルエンザの予防”に手洗いが一等賞になっていることに。しかし、患者さんに「手洗いがどうして予防法になるのでしょうか」と問うと「ン~?」がほとんど。あのさ、人間ってさ、これこれこういう理由で予防法として有効なんです、と理由をしめさなければ実行しないだろうが! ホントにバカな国だよ! オイラが説明したる!例えばインフルエンザの人がヅビビと鼻かんだ。例えば咳エチケットとか言って口を手で覆ってヘクションした。はい、手にウイルスが付いてしまいますね。その手でアチラコチラ触る。ドアノブ、机、つり革、エレベーターのボタン、エスカレーターの手すり…などなど。そこにウイルスが付着。そこにアナタの手が…。あ~あ、アナタの手にウイルスが付いちゃいましたよ。…ダメ‼ その手で目をこすっちゃ!鼻ホジちゃ! 目は涙管で鼻腔とつながっているので、涙と共にウイルスは鼻腔粘膜に到達します。つまり感染成立。
不特定多数の人が触ったところを触るアナタの手は、汚染されていると考えなさい。だから、思わず目をこすってしまったり鼻ほじってしまっても病原体が粘膜に付着しないように頻繁に手を洗っておきなさい、ということなんです。おわかり?
こういう風に説明しなければ誰も実行しないのだ!また、インフルエンザに罹っている人は、自分の鼻水があちらこちらに付着しないようにする努力をすれば、他の人に感染させてしまうことを防げるということだ! つまり、罹っている人も“手洗い”が重要ということ。携帯用のエタノール消毒液(手ピカジェル)で頻繁に手指を消毒するという事はインフルエンザばかりでなく、他の病原体からアナタばかりでなくと他の人への感染予防につながる、というワケ。実際、エビデンスがあるから病院の廊下にはポンプ式エタノール消毒液が乱立しているンじゃい!
加えて、過去の予防法(マスク、うがい)には科学的医学的な根拠はありませんでしたとの訂正を、最も発信力があるTVメディアを使って周知徹底させよ。そこまでやって、やれ「インフルエンザがピークです」とか「流行っていますから注意を」とか言えよ。
そう、訂正を周知させてほしい。昨年ブレイクしたあの、塩素はウイルスをやっつけるとかいっていた首にぶら下げるやつ。有効と言っておきながら実は有効性は不明。おそらく「無効」のはず。だってエビデンスがあれば医療現場ですぐにぶら下げるもん。つまり、予防効果を期待する無知な国民に買わせて、国民はこれで予防はバッチリと思わされ、そうなりゃ有効な予防法を行わないから結果、国民はインフルエンザを患う羽目になった。そして今年は、ホントは無効かもしれませんモノでしたとも言わずに宣伝もせず。粛々と自然消滅を狙っているのでしょうか。単にホトボリが冷めるのを待っているとしか言えませんな。あのさ、だまされていてしかも健康被害を食らったンだぜ、国民は。
なぜ企業は無効でした有効性はウソでしたと訂正しない。なぜ消費者庁・厚労省などの役所がそういった訂正への指導を行わない? 国民が科学的に賢くなると、ウソついて買わせて企業を儲けさせて法人税で国が潤う、という行政ができなくなるからですか? では国民は食い物ですか?
英国保健省のように「マスクで感染予防できるとの誤解で手洗いをしなくなると困る」と言えないのでしょうか? この国は!
インフルエンザに関しての正しい情報は、code‐Gの過去記事のNo.20とNo.21、それとFBの書き込み(とくに2015/1/12はネタだぜ!なにしろ解熱しても長くて1週間は鼻水が感染源になる場合があるって言ってんだから。だから解熱からの何日、とかの判断で感染性がなくなったと判断してはいけない!)、酒匂常男の本を読んでくれい。
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